夏休みに連日遊んでいて、気がつけば大量の宿題が丸々残っている。やんちゃ坊主や勉強嫌いな子供ならば珍しい話ではありませんね。
子供の方も、嫌いな勉強を忘れていたけれど、宿題をやっていなくて学校でバカにされたくはないから、最後の数日は寝る間も惜しんで宿題を頑張ったりもします。
数日間の睡眠不足になりながらも宿題をやって、場合によっては、寝ずに学校へ行ったりもします。すると、その後数日が経過しても、子供の体調がなんだか回復しないといったことがあります。
これは徹夜などの生活の乱れと学校が始まった疲れなどが影響しています。この記事では、疲れや生活の乱れから起きる病気「自律神経失調症」について紹介していきます。
夏休みの宿題が終わらないあるある
冒頭で述べたような、遊びや趣味にばかり熱中して宿題をやっていないパターンだと、自分の好きな遊びや趣味には連日全力を持って取り組んでいたりするので、精神的には充実していますが、肉体に疲れが溜まっていることが多いです。
私もこのタイプだったのですが、この日から宿題を始めようという日を決めていて、その前日は特に「今日が思いっきり遊べる最後の日」と全力で遊んでいたのを今でもよく覚えています(笑)
バカ真面目に難しい問題も飛ばさずに解いていたため、問題が何個もある算数や国語のドリルを終わらせるだけでも、疲れてしまっていた記憶があります。現在なら、簡単そうなものだけ解いて、難しい問題は宿題全てを終えてから再び解き始めることでしょう(笑)
そのような体力を多く使うやり方をしていたのと、勉強を始める前日まで全力で遊び回っていたのと、宿題の量に徹夜をしていたことが合わさり、新学期初日はいつも寝不足で、足元がフラフラしていました。
実はこのフラフラする症状は、寝不足により自律神経が乱れている証拠なのですが、私が子供の頃にはインターネットというものは、まだあまり普及しておらず「ちょっと疲れているだけ」程度にしか考えていませんでした。
自律神経失調症の原因や症状
自律神経とは、内臓を動かしたり、汗をかいたりといったものを司る、自分の意思とは関係なく働く神経のことです。体を活動させる交感神経と、リラックスさせる副交感神経の2つからなります。
何日も起き続けていたり、過度の冷房を受け続けたりして、正常な生活リズムを長く崩してしまうと、片方の神経ばかりが長期間に渡り緊張し続けたままになります。すると、いざ休もうとしても、なかなか緊張が解れず休めなかったり、神経が疲れてしまい、うまく働くことが出来なくなってしまいます。
こういった、神経の切り替えがうまく行えない症状のことを「自律神経失調症」と呼びます。
自律神経失調症の原因
自律神経失調症の原因は「生活リズムの乱れ」「過度のストレス」「環境の変化」など様々です。
夏休みの宿題を徹夜で完成させる場合には、生活リズムも乱れていますし、ストレスもかなり受けていますね。そして、遊び歩いていた夏休みから、宿題漬けのデスクワーク、新学期の学校生活と、環境も目まぐるしく変化しています。
大人でさえ長期休暇からの出勤で、かなりのストレスを受けているはずなのに、出勤直前に、夜通しの接待が数日間あったらどうでしょうか?もしも私なら気が狂いそうになりますね(笑)
夏休みの宿題を徹夜で終えて、そのまま学校へと向かうのは、体や神経にとって物凄い負担だということです。
自律神経失調症に効果的な治療方法
自律神経失調症では、交感神経か副交感神経のどちらか(たいていは交感神経)が、長時間の緊張によって、緊張を解くことが出来なくなっています。
神経の切り替えを正常にできるようにするには、適度な緊張とリラックス、自然な生活リズムが必要です。そして、自律神経が乱れた原因でもある「ストレス」を回避することも重要です。これらを満たすものを以下にまとめます。
・規則正しい生活
・ストレスの回避
・適度な運動
規則正しい生活
自律神経にはリズムがあるため、規則正しい生活をすることが大切です。
起きる時間、眠くなる時間に合わせて、自律神経が働き体温が変化します。毎日同じような時間にお腹が空くのも、食事に合わせて自律神経が働き消化器官が動くためです。
生活のリズムが崩れるほど自律神経にも負担がかかるため、この生活リズムを整えることは自律神経を整えるために大切な治療です。
ストレスの回避
ストレスを受けると気持ちだけではなく、自律神経も緊張します。
例えば、みんなの前でスピーチをするときに、手の平に汗をかいてしまったりするのも自律神経の仕業です。しかし、自律神経が乱れていると、切り替えが上手くいかず、緊張したままリラックスできなくなったりします。
緊張しているときと、リラックスしているときでは、リラックスしている方がエネルギーの消費が少ないため、治療の段階では、緊張に繋がるストレスを回避する方が効果的です。
適度な運動
軽く汗をかく程度の運動をすると、体温調節機能を刺激することができます。軽めの症状ならば、この方法だけでケロッと治ってしまうこともあります。
連日の疲労が原因の場合には、更なる運動が、体にとって負担となってしまうことがあります。しかし、精神的なストレスによる自律神経の乱れには有効なので、自身や子供の状態によって、取り入れるべきか判断しましょう。
連日の過労からくる症状ならば、温泉に入るような感じに全身の力を抜いて、のんびりと過ごすことが効果的です。ある程度体力が回復してきたら、軽い運動と休憩を交互に行うことで、自律神経の機能が回復してきます。
まとめ
夏休みの宿題のあるあるで、体に起きてしまう問題について紹介しました。
徹夜の疲れや、生活環境の変化などが連続で続いてしまうため、交感神経が緊張しっぱなしになってしまいます。その結果、自律神経が乱れ体調を崩してしまいます。
子供には、計画的に勉強をする習慣を教えるべきでしょう。特に、学年が上がり課題の量が増えたり、社会人になり大量の締め切りに追われて、自律神経失調症になってしまうと大変なので、できれば小学教育のうちから計画性を身につけさせたいですね。
・規則正しい生活
・ストレスの回避
・適度な運動