タコ焼きにタコ刺しなど、夏によく食べられている美味しいタコ料理はたくさんあります。
タコはその風貌から海外では敬遠されることも多い食べ物ですが、日本では子供から大人まで国民的に親しまれている食品ですね。
ですが、このタコの栄養素や旬についてはご存知でしょうか?
せっかくタコを食べるのなら、タコの体に良いところについて知っておいた方が何かとお得ですよね!
この記事では、タコの旬や栄養について紹介していきます。
タコの旬は冬と夏?
日本で広く流通しているタコ(蛸)は主に「マダコ」と「ミズダコ」の2種類です。
マダコ(真蛸)はお寿司やたこ焼きに使われることが多い、足や吸盤のサイズや歯ごたえが、万人に食べやすいタコです。マダコの旬は6、7月で夏場にプリプリの食感や味が最も良い状態となります。
ミズダコ(水蛸)は北海道を中心に取れるタコで、体や吸盤が大きく足も太く成長するのが特徴です。切り分けて煮物やカルパッチョなど様々な料理として食べられています。こちらの旬は秋から冬にかけてです。
マダコは成長して60cmくらいになりますが、ミズダコは3mくらいまで成長するものもいます。これはミズダコの住む北海道には、栄養価の高い食材が豊富に存在するためでしょう。
タコの栄養について
そんなタコに含まれる栄養素は主にこんな感じです。
ビタミン類
ビタミンA
ビタミンB群
ビタミンE
葉酸
ミネラル
ナトリウム
カリウム
カルシウム
マグネシウム
リン
鉄
銅
亜鉛
その他
タウリン
タコに含まれているビタミンには「美容」に効果を発揮するビタミンB2やビタミンEが多いです。他にも、女性に嬉しいミネラルも多く含まれているだけではなく、タコに含まれているタウリンは「健康」とても効果的な成分です。さらに、タコは高タンパクで低カロリーな食材でもあり、ダイエットにも効果的な食べ物です。
こちらにタコの栄養成分をまとめた記事です。栄養価の目安を知るのにとても参考になるサイトなので、カロリーSlism様へのリンクを載せておきますね。
『参考記事』タコ – カロリー計算/栄養成分 | カロリーSlism
タコの美容効果
ビタミンB群の中でも、タコには特にビタミンB2が多く含まれています。このビタミンB2は皮膚や髪、爪を生成するために用いられたり、脂質をエネルギーとして代謝するために必要な栄養素です。
ビタミンEは油に溶ける性質を持つ「脂溶性ビタミン」の一種です。このビタミンEは、老化や生活習慣病の原因となる活性酸素の増加を抑えてくれる働きがあり、美容と健康に効果的なビタミンです。
タウリンの健康効果
タコの足1本中に含まれているタウリンは1000mgとも言われています。
【タウリンの効果】
・胆汁酸の分泌を促進
・肝臓細胞の再生を促進
・インスリンの分泌を促進
・細胞膜の安定化作用など
胆汁酸とは肝臓で作られるもので、食べ物から得たタンパク質などを分解して、エネルギーや細胞の材料として使える状態に変えてくれます。肝臓の細胞の再生にも効果があるため、タウリンは肝臓に良い成分といえます。
肝臓はアルコールの分解や、体脂肪を分解して代謝することも行うので、お酒をよく飲む人や、運動をして痩せたいという人にもタウリンはオススメです。
インスリンは体内のホルモンで、血液中の血糖値を下げてくれる働きがあります。インスリンが少なくなると糖尿病になってしまいます。さらに、インスリンが血中から細胞に糖を運ぶことで、筋肉などの細胞にグリコーゲンが蓄えられます。運動のパフォーマンスや筋肉の成長に大きく関わってくるため、インスリンは体にとって重要なホルモンです。
最後の「細胞膜の安定化」についてですが、こちらは詳しく説明すると話が難しくなってしまいます。かなり端折って説明すると、過度の運動やストレスなどで体内に生まれる乳酸には「酸性」の性質があり、これを中和するために、体内のカルシウムやマグネシウムのバランスが偏ってしまうのです。
細胞内のカルシウムが増えすぎてしまうと、細胞の石灰化や動脈硬化などを引き起こしてしまうこともあります。タウリンには、このカルシウムとマグネシウムのバランスを調整し、細胞を正常な状態へと導き、細胞膜を安定化させる効果があります。
夏バテにオススメの食材でもあるタコ
夏には大量の汗や、強い日差しのストレスにより多くの栄養素が失われます。汗で失われてしまう栄養素は水溶性のビタミンやミネラルで、その中でも特に不足しやすい栄養素と、不足することで起こる悪影響を以下にまとめておきます。
ビタミンB 食欲不振、疲労感、倦怠感、口内炎
ビタミンC 免疫力の低下、疲れやすい
葉酸 貧血
ミネラル
ナトリウム 筋肉の痙攣、嘔吐、下痢
マグネシウム 骨粗鬆症、糖尿病、心疾患
カリウム 血圧の上昇
カルシウム 骨粗鬆症、イライラしやすくなる
鉄 貧血、疲れやすくなる
亜鉛 味覚障害、免疫力の低下
これらの不足しやすい栄養素の内、タコにはビタミンC以外の栄養素が含まれているため、夏バテ予防に非常に優れた食材といえるでしょう。
初夏に旬を迎えるマダコを食べて、夏の暑さを乗り切りましょう!
余談ですが、早めに行われる夏祭りの方が、たこ焼きのタコが美味しいかもしれませんね。
まとめ
タコは主に2種類売られていて、たこ焼きなどに使われているマダコの旬は6、7月です。もう一方のミズダコの旬は秋から冬にかけてです。
タコの栄養素は、夏バテ、美容、健康に効果的です。さらに、高タンパク低カロリーのため、ダイエットにも人気の食材です。
ビタミン類
ビタミンA
ビタミンB群
ビタミンE
葉酸
ミネラル
ナトリウム
カリウム
カルシウム
マグネシウム
リン
鉄
銅
亜鉛
その他
タウリン