秋になると日差しが弱まるため、野外の露天風呂に一日中浸かって入られそうです。
温泉といえば山の中にあるものと、海の近くにあるものが多いです。後者の場合には、湯の量と開拓のしやすさからか、お風呂に温泉が出るマンションなどもあるくらいです。
山の温泉と違い、海の温泉は夏場の日差しをよく受けてしまいやすいので、秋になるまでは快適に入ることができません。そんな海の温泉には、水平線に沈む夕日を眺められる、山では味わえない風景もあります。
この記事では、そんな海の温泉について紹介していきます。
温泉の泉質がナトリウム?
ナトリウム温泉とか、食塩水の温泉とか、塩素風呂とか、色々な呼び名がありますが、このようなしょっぱい温泉は海の近くに多く、海水が地熱で温められた温泉が多いです。
海水と同じように塩気の強い味がするのが特徴で、日本では硫黄温泉に並んで代表的な温泉でもあります。
関東近郊では千葉県南部の伊豆温泉や、熱海なんかが有名でしょう。
冬の前に栄養を蓄えた美味しい海産物の料理と、沈む夕日や昇る朝日などの美しい景色、秋から冬にかけて最も楽しめる温泉と言っても過言ではないでしょう。
実は、このナトリウム温泉には数え切れないくらいの効能があり、美味しい食事や絶景以外の、温泉の効能を目的にやってくる観光客も多くいます。
ナトリウムの温泉の効能
ナトリウム温泉の効能といえば、何と言っても「美肌効果」でしょう。
弱アルカリ性のナトリウム温泉には、古くなった角質や皮脂を落として、綺麗な肌にする効果があります。
お風呂上がりのツルツルスベスベの肌は、まるで10歳若返ったような綺麗な肌になります。
他にも、ナトリウムの多く入っている塩化物泉には、保温や保湿の効果もあり、冷え性の女性たちに大人気です。もちろん血行の改善により肌の調子もよくなります。
さらに、血流促進の効果には様々な効能があります。
【ナトリウム温泉の効能】
・便秘解消
・むくみ解消
・皮膚病
・神経痛の緩和
・肩こり解消
・腰痛解消
・冷えからくる体調不良の改善
・食欲不振の改善
・疲労回復など
この数倍の効果が羅列できてしまう程です。ただしこれらの効能は、温泉が凄いのではなく、ナトリウム温泉の効果による保温効果が、色々な良い効果を起こしてくれているためです。
ナトリウム温泉とアトピー
ナトリウム温泉の効能を見ていると、場所によってはアトピー性皮膚炎にも効果があるように書いてあります。
これは、海水浴でアトピーが治るというものと同じようなもので、肌に刺激を与えることで、多少のダメージもろとも肌を再生させてしまおうという感じです。
確かに軽いアトピーこの自己再生能力で治癒させてしまうことは可能ですが、重度のアトピー症状になっている場合には、ナトリウム温泉の刺激はむしろマイナスに働いてしまいます。
例えば、よくニキビができてしまうような脂っぽい肌質で、弱アルカリ性の温泉に入ると、大量の皮脂が溶け出して肌がベタベタになってしまい、痒くてたまらなくなってしまいます。
反対に乾燥肌の方が弱アルカリ性の温泉に入ると、もともと少ない皮脂がさらになくなってしまい、余計に肌が荒れてしまう原因にもなります。
ナトリウム温泉の効能は、基本的には多少体調を崩した時に効果を発揮するものなので、重度のアトピー患者が藁にもすがる気持ちでナトリウム温泉に入ってしまうと、泣きっ面に蜂のような状況に陥ってしまうことでしょう。
このように、重度のアトピーのような皮膚状況の悪化の場合には、ナトリウム温泉が大きな負担になってしまいます。
その場合には基本に忠実に、食事などの栄養面から見直していくべきでしょう。栄養が不足していて、ストレスの酷い環境に身を置いているうちは、どんなに薬を塗っても、どんなに肌ケアをしても無意味です。
まとめ
今回はナトリウム温泉について紹介しました。
【ナトリウム温泉の効能】
・便秘解消
・むくみ解消
・皮膚病
・神経痛の緩和
・肩こり解消
・腰痛解消
・冷えからくる体調不良の改善
・食欲不振の改善
・疲労回復など
ナトリウム温泉には様々な効能があるように書かれていますが、これらの効果はほとんど温泉の保温効果によるものです。
酷い乾燥肌や脂肌の場合には、ナトリウム温泉の効果によって、かえって痒みが引き起こされてしまうこともあります。
自身の状態に適した入浴と、食事や睡眠、ストレスなどの生活習慣について意識していきたいですね。