秋という季節は、他のどの季節よりも温泉が気持ち良い季節です。
夏の照りつける日差しも落ち着いて、色々な温泉に行ってみたくなることでしょう。そんな温泉ですが、多くの方が利用するところは水虫などの感染症が怖いですね。
特に有名なところほど、数多くの方も利用するため、自分が水虫に感染しているとは思わずに水虫菌を撒き散らせてしまう方が、どうしても増えてしまいます。
この記事では、水虫がうつる原因や対策について紹介していきます。
水虫が温泉でうつる?!感染ルートは?
温泉や公衆浴場、銭湯などの施設は大勢の方が利用するものです。
その中には、自身が水虫などの感染症になっていると知ってか知らずか来てしまう方がいます。すると、疲れていたりして病気への耐性が低下していると、温泉に浸かって疲労回復という目的とは裏腹に、悪い病気をもらってしまうワケです。
主に水虫に感染してしまうルートは出入り口の足拭きマットです。基本的に感染症の病原菌というものは弱く、温泉の水の中や、普通の床などからは滅多なことがない限りうつることはありません。
しかしながら、足拭きマットは足の裏の水だけではなく、人が入るときには汗や皮脂などの適度な汚れを、人が温泉から出るときには水分を吸収していて、菌が過ごすために快適な環境になっています。
水虫の菌は普段からいたるところにいるのですが、この足拭きマットのような環境で大量に増えた菌に触れてしまうと、その後の対応によっては、大量の菌を受け取るような形になってしまうため、体に病原菌が残り水虫などの感染症になってしまいます。
このため、水虫菌が増えやすい足拭きマットを使って、お風呂上がりに足をよく拭くのは辞めておいた方が安全でしょう。
水虫に温泉で感染しないようにするには?
同じ足拭きマットを皆が使用しているはずなのに、水虫に感染してしまう方と、そうではない方がいます。
単純に「抵抗力」の違いというのもありますが、実は水虫になりやすい行動があります。
その行動とは、お風呂上がりに「すぐに靴下や靴を履いてしまう」ということです。
色んな人が歩いている床だからこそ、すぐに靴下を履いた方が、病原菌が体に付きにくく、対策になりそうなものですが、実際にはマイナスに働いてしまいます。
前の章でも話したように、足拭きマットと床では、圧倒的に足拭きマットの方が水虫などの菌が多くいます。その足拭きマットで足に菌がついた状態ですぐに靴下を履いてしまうと、大量の菌が生きたまま、適度に蒸れた快適な環境になり、自分の足の表面に増殖してしまいます。
同じ足拭きマットを使っても水虫になりにくい方は、その後にしっかりと足を乾かして、水虫菌が増殖できないようにしていて、体の菌が病原菌を打ち倒しやすいようにしている方です。
保湿についても同様です。保湿クリームなどは肌の表面に膜を形成して、皮脂の量が足りないときの肌バリアになります。しかし、水虫菌などが付いているときに、その上から保湿クリームを塗ってしまうと、水虫菌にとって快適な状態になってしまうことあります。
すぐに保湿クリームを塗らないと肌が乾燥してしまうという方は、共用の温泉ではなく、各部屋に温泉が備え付けられているようなタイプの物の方が適しています。
水虫になったかもと思ったら皮膚科で薬を受け取ろう!
よく注意していても、天候の変化や、仕事や生活の疲れにより、気がつかないうちに体の抵抗力が弱っていることがあります。
温泉に入ってから「なんだか足が痒い」とか「足の皮の剥け方がおかしい」とかの症状があれば、水虫に感染してしまっているかもしれません。
水虫以外にも、足の皮膚細胞が異常に増えてしまうイボなど、色々な病気があります。それぞれ効果的な対処法や予防法が異なるので、何かおかしいと感じたら、ちょっと調べて自己判断で治療をするのではなく、きちんと検査をした方が良いです。
過去に経験のある症状ならば、自己判断で対処してしまうのも良いでしょう。お医者様に行った場合でも、基本的には同じような対処になって、それでも治らないということは別の病気かもしれない、と次に確率の高い病気の対処法になっていきます。
そのため、自分で判断して試してみた治療についてもお医者様に伝えると、良いお医者様は、なぜ治らなかったのか理由を教えてくれたり治療が捗ったりします。ただし、お医者様によっては指示もなく民間治療をすることに怒り出す人もいるため、伝える場合にはお医者様の人間性について確かめてから話した方が良いでしょう。
お医者様に薬を頂いた場合で、水虫の時に注意したいことが一つあります。
水虫は人から感染するだけではなく、つま先からかかとへ、かかとから爪などへ感染してしまうことがあります。
特にかかとは痒みなどの症状が出にくいため、つま先だけ薬をつけて一旦治ったとしても、かかとから再び感染してしまうということもあります。
処方された薬が初めての時は、お医者様や看護師様、薬剤師様に塗り方や飲み方を確認しておくようにしましょう。
まとめ
この記事では、温泉などの公共の施設で水虫などの感染症になる原因について紹介しました。感染しないための方法についてまとめておきます。
【水虫に感染しない方法】
・共用の足拭きマットはあまり利用しない
・靴下や靴を履く前に足をよく乾かす