夏休みにの避暑地には山奥や高原の温泉、秋の旅行にも温泉は気持ちが良くて素晴らしいものです。
温泉でリラックスしてのんびり休息する。いかにも心穏やかに過ごせそうなものですが、だるくなってしまったりイライラしてしまったり、案外ケンカをしてしまう方も多いのをご存知でしょうか?
実はこの怠さやイライラの原因も温泉にあります。この記事では、温泉で怠くイライラしてしまう原因と対処法について紹介していきます。
1章:温泉で疲れがとれるはずなのに、だるい?!
2章:汗でビタミンやミネラルも失われる!?
3章:ビタミンやミネラルの豊富な食べ物
温泉で疲れがとれるはずなのに、だるい?!
「のんびり湯に浸かって、美味しい料理を楽しむ」
疲れもストレスも綺麗さっぱり洗い流すことができそうですよね。しかし、実際に温泉に行ってみてお湯から上がってみると、あまりに体がだるくて、美味しい料理もあまり喉を通らない、なんて経験をしたことはありませんか?
さらに、なぜかは分からないけれどイライラしてしまって、ちょっとしたコトから喧嘩になってしまうことも、案外多いものです。
「せっかくの楽しい温泉旅行になるはずだったのに、なんでこんなことになってしまったのだろうか?」
実は、この怠さやイライラの原因も温泉にあります。
熱い温泉では汗が噴き出してきますし、ぬるい温泉でも長時間浸かっていれば大量の汗をかきます。水分補給として、水やお茶などをきちんと飲むようにしている方もたくさんいるのですが、汗で失われてしまうものは水分だけではありません。
水分以外に失われている栄養素により、体は怠くなってしまったり、イライラしてしまったりするのです。
汗でビタミンやミネラルも失われる!?
汗には、水に溶ける性質を持つビタミンやミネラルも含まれています。大量に汗をかけば、これらの栄養素が不足してしまうため、色々な不調が現れてきます。特に不足してしまいやすいものと、不足することで起こる悪影響を以下にまとめてみました。
水溶性ビタミン
ビタミンB 食欲不振、疲労感、倦怠感、口内炎
ビタミンC 免疫力の低下、疲れやすい
葉酸 貧血
ミネラル
ナトリウム 筋肉の痙攣、嘔吐、下痢
マグネシウム 骨粗鬆症、糖尿病、心疾患
カリウム 血圧の上昇
カルシウム 骨粗鬆症、イライラしやすくなる
鉄 貧血、疲れやすくなる
亜鉛 味覚障害、免疫力の低下
さらに、温泉旅館の食べ物は色々なものが出るのですが、好き嫌いがあったりして、天ぷらや甘いデザートなどばかり食べていると、失ったビタミンやミネラルが補給されず、代わりに糖質や脂質ばかりが吸収されていきます。
それだけではなく、糖質をエネルギーとして代謝するためには、ビタミンB1とカルシウムが必要になります。このため、炭水化物や甘いものばかり食べていると、一部の栄養がどんどん失われていくのです。
しかしながら、栄養が失われていることに気付ける人はとても少ないです。
炭水化物や甘いものを食べることで糖質を摂ると、血糖値が上昇するので、一時的に空腹は満たされます。
この満腹感により、「しっかり栄養補給が出来た」と、体も本人自身も錯覚してしまうのです。しかし、血糖値が落ち着くと、またお腹が減ってしまいます。
ここで恐ろしいのは、炭水化物や砂糖は素早く吸収することができ、低下した血糖値を効率的に上昇させられるため、脳が強く欲しがってしまうことです。
小腹が空いたからお菓子を食べてしまう、夜お腹が空いたからカップラーメンを食べてしまう、といった心当たりがあれば、要注意です。
こういった糖質中心の食事を続けているうちに、ビタミンB1とカルシウムが少なくなってしまい疲労感やイライラ感に悩まされたり、あまりにも栄養が足りなくなってくると、これ以上、食事で失われてしまわないように食欲自体が失せてしまうこともあります。
温泉でかく汗と食べ物の偏りによって、ビタミンB1が足りないと怠さが、カルシウムが足りなければイライラが引き起こされてしまうのまです。
ビタミンやミネラルの豊富な食べ物
汗で失ってしまうビタミンやミネラル。これは、温泉に限らず、夏の暑さでかく汗でも同様です。いわば夏バテではなく温泉バテといった所でしょうか(笑)
つまり、夏バテ対策の食べ物を摂るようにすることが、温泉バテを防ぐ近道なのです。
私のオススメの食材は以下の通りです。
・うなぎ
・豚肉
・鶏卵
・納豆
・しじみ
鰻や豚肉などはビタミンB1が豊富なだけではなく、その他のビタミンやミネラルもバランスが良いため、バテ予防にとてもオススメです。
豆類は全体的にビタミンやミネラルが豊富なのですが、大豆を例に説明すると、植物の種などに含まれるフィチン酸などの酵素阻害物質により、体内のミネラルが排出されてしまいます。しかし、納豆や味噌のように発酵させると、酵素阻害物質が分解されるため、夏バテに効果的な栄養価の高い食べ物になります。
ちなみに、餡子の材料にもなる小豆にはビタミンB1が豊富に含まれています。しかし、最近の温泉まんじゅうなどの餡には小豆よりも砂糖やクリームなどが含まれていたりするので注意が必要です。
昔ながらの餡を使ったものは、ビタミンB1が豊富で、温泉バテの疲労感を回復するのにオススメです。
まとめ
温泉に浸かった後に、怠くなってしまったりイライラしてしまったりする原因は、大量に汗をかいてしまうからです。汗で失われてしまう栄養と、その悪影響について以下にまとめておきます。
水溶性ビタミン
ビタミンB 食欲不振、疲労感、倦怠感、口内炎
ビタミンC 免疫力の低下、疲れやすい
葉酸 貧血
ミネラル
ナトリウム 筋肉の痙攣、嘔吐、下痢
マグネシウム 骨粗鬆症、糖尿病、心疾患
カリウム 血圧の上昇
カルシウム 骨粗鬆症、イライラしやすくなる
鉄 貧血、疲れやすくなる
亜鉛 味覚障害、免疫力の低下
栄養補給をするために、私のオススメの食材は以下の通りです。
・うなぎ
・豚肉
・鶏卵
・納豆
・しじみ
さらに、昔ながらの小豆餡を使用した温泉まんじゅうにも、疲労感を回復する効果があります。