「浮腫み(むくみ)」は嫌ですよね。
足がパンパンになってしまって、靴下の跡がついたり、下半身太りしたみたいになります。
そんなむくみの原因の一つは、塩分ということをご存知でしょうか?
この記事では、塩分とむくみの関係について紹介していきます。
塩分とむくみは関係している
甘み、辛いという旨味を表す表現の一つに「塩っぱい(しょっぱい)」とあるように、塩辛いものが好きな方も多くいるものです。
塩気の多いものは、男性の方が好んで食べる印象がありますが、女性の社会進出が進んで、居酒屋に通う女性が多くなるにつれて、塩っぱいものが好きな女性も増えつつあるように感じます。
私の知り合いに、アルコールは苦手なのですが、塩っぱいものが好きな女性がいるのですが、彼女いわく「水分を飲むとすぐむくんでしまう」とのことです。
むくむと足が痛くなりやすかったり、怠くなったりしやすいし、疲れやすくもなります。
そのせいか、彼女はコーヒーやお茶などのカフェインを含んでいて利尿作用のあるものよく飲んでいました。
塩分の多い食事を摂ると血中の塩分濃度が濃くなります。この塩分濃度を下げるために、体は水分を取り込んで薄めようとするのですが、水分が増え過ぎたことにより、むくみも引き起こされてしまうのです。
塩分は化学式でも頻繁に登場するくらい色々な反応ができるため、体の機能にも重要な栄養素なのです。
しかし、塩や海の水にピリピリと刺激があるように、体内でも塩分が多くなると酸性度が偏るため、塩分の摂り過ぎも体の負担になるのです。
塩分のむくみを解消するにはカリウム
現代の日本では悪者のように扱われている塩分ですが、もともとはとても貴重な食材で、良質な塩が採取できる土地には、たとえ断崖絶壁でも道を切り開いて村や町が作られたほどです。
日本では周りが海なので、海藻や魚の干物などから塩分を摂取できるのですが、海外に目を向けると、かなり重要な資源であることがわかります。
塩分が少ないと血圧が下がって力が出なかったり、貧血になってしまったり、熱中症などで倒れてしまったりもします。
この他にも、塩分は消化されてナトリウムとなり骨や血液、消化液などに運ばれて利用されます。
このとき、体内のナトリウムを運ぶのが「カリウム」です。
実は、カリウムが塩分を運び利用されれば塩分濃度は上がらないのですが、カリウム不足し塩分が運ばれなかったり、使い切れないほどの塩分を摂取するから、血中の塩分濃度が上昇してしまうのです。
つまり、カリウムが足りなければ「適量の塩分」だけ摂取しているのにむくんでしまうこともあるのです。
・バナナ
・スイカ
・アボカド
・ほうれん草
・枝豆
・納豆など
塩分の量を気を付けているいるのにむくんでしまう方は、こういうカリウムを含む食べ物を摂っているか、食事を見直してみると良いでしょう。
塩分によるむくみの予防について
むくみの原因は他にもあります。
男性はむくみにくいけれど、女性はむくみに悩む方が多いです。これには、筋肉量が影響していることが多いです。
むくみは血管やリンパ管から水分が漏れ出してしまうことが原因です。塩分が体内の水分を増やしてしまうことも、水が血管などから漏れ出してしまう要因の一つなのです。
筋肉が多ければ筋肉の圧力も高く、血液やリンパ液を心臓に送り届ける能力も高くなります。そのため、筋肉量の少ない女性はむくみやすいのです。
むくみは体が太く見える原因でもあり、ダイエットの大敵です。
こちらは私が以前に書いた記事です。筋肉を増やす運動と減らしてしまう運動について紹介しています。
『過去記事』太りやすくなる?!秋に運動をする前に見てほしい注意点
この過去記事で紹介した筋肉が減ってしまう運動は、筋肉が減って痩せにくくなってしまうだけではなく、むくみやすくなる原因にもなります。
これだけでも問題なのですが、ダイエット経験者にはもう一つ大きな問題があります。
それは、一時期ものすごいブームになった「卵だけダイエット」や「おにぎりだけダイエット」などの「一種類だけダイエット」です。
このダイエット法で痩せるのは、一部の栄養が足りなくなってしまうので、筋肉を分解しながら生活をするためです。
ショックを受ける方が多いかもしれませんが、これらの「一種類だけダイエット」では、脂肪よりも筋肉が分解されていき、痩せにくい体になったり、脂肪だけの弛んだ体になったり、むくみやすくてより太って見える体になったりします。
体重は目標を達成しても体型が残念になってしまうのは、骨格や遺伝子の問題だけではなて、ダイエットの方法自体が間違っている可能性があります。
ネットの情報同様、テレビの情報も理論についてよく考えてから判断するようにしましょう。
まとめ
この記事では、塩分と体調について紹介しました。以下に塩分を摂るべき方と、減らすべき方の特徴をいくつか紹介します。
・汗を大量にかくとき
・貧血気味のとき
【塩分を減らすべき】
・むくむとき
・汗をかいていないのに、やたらと喉が渇く
・食事量が普通なのに、血圧の高さを感じる
血中の塩分を必要な部分に運ぶのはカリウムです。カリウムの多い食べ物を以下に紹介します。
・バナナ
・スイカ
・アボカド
・ほうれん草
・枝豆
・納豆など