肌が乾燥して荒れやすいのに、油っぽい肌の代名詞でもあるニキビに悩まされている。こういった症状に困ったことはありませんか?
その症状は、乾燥肌と脂性肌の混合肌かもしれませんよ!
一見反対の状態なのにどうして両方の症状が起きてしまうのか?
この記事では、乾燥肌と脂性肌の混合肌について紹介していきます。
1章:乾燥肌と脂性肌の混合肌とは?
2章:乾燥肌なのに油分多いのは肌荒れが原因?!
3章:乾燥肌と脂性肌の混合肌をケアするには?
乾燥肌と脂性肌の混合肌とは?
乾燥肌とは肌の水分が少なく乾燥している状態です。
脂性肌とは皮膚の皮脂が多い状態です。
「油っぽいけれど乾燥肌ということもあります」
皮脂が多過ぎるとニキビにもなりますし、顔やおでこがテカるし、あまり良いイメージがありません。そのためか、あぶらとり紙などの皮脂を取り除く商品も多くあります。
しかし、この皮脂を取り除く行為は、余計に皮脂が分泌されてしまう原因だとも言われています。
ここまでの話では、皮脂や油は悪役のように思えてきますが、そもそも皮脂は何のためにあるのかをご存知でしょうか?
皮脂の役割
皮脂の本当の役割は「肌を守る」です。
油には水を弾く性質があります。皮脂も油の一種で、肌表面に皮脂の膜ができることによって、私たちの体は水分を保っているのです。赤ちゃんのお肌が良い例です。
お風呂に入った後や保湿液を使ったときにも一時的に潤いますが、1時間もするともと通り乾燥してしまうことがあります。これは、皮脂の膜が薄くなったり失われたりして、乾燥しやすい肌になっていることが原因なのです。
この乾燥によって肌の水分が失われていくことは、肌のシワが増えたりするだけではなく、肌が傷つきやすく、痛くなったり病気になりやすかったりして体にとって良くありません。
肌の乾燥があまりに酷くなってくると、体は身を守るために皮脂を多く分泌するようになるのです。
乾燥肌なのに油分多いのは肌荒れが原因?!
乾燥肌になってしまうのは、皮膚に適度に油を留めて皮脂膜を形成するための肌環境ができていないからです。
本来は肌の細胞は、加齢などによって個人差はありますが約14日間で活動を終え、さらに14日間は死細胞として肌表面に残ります。その後、最終的に垢として剥がれ落ちていきます。この死細胞は薄く重なり合っていてその隙間に皮脂が染み込むことによって、皮膚の表面に皮脂のバリアを形成します。
しかし、過剰な肌の手入れやピーリングなどによって、角質を落としていくことによって、これらの死細胞は削ぎ落とされてしまい、肌のバリアまで失われるのです。
こうなると肌の水分が失われやすくなり、皮脂の過剰分泌を招いてしまうため、乾燥肌でありながら脂性肌になってしまいます。
全てのものに言えることかもしれませんが、肌のケアにも適材適所があります。その時の状況によっても効果的なケアは違っていて、誤ったケアは体にとってマイナスに働くことさえあります。
食べ物や生活習慣によって、垢が剥がれ落ちにくいときには有効なピーリングも、肌が弱っていて荒れているときに使うと、肌への負担になってしまうのです。
乾燥肌と脂性肌の混合肌をケアするには?
意外かもしれませんが、肌への過剰な手入れを止めるだけでも、肌の問題が解決することが多くあります。
皮脂の過剰分泌もそうですが、全ての症状は体が良い状態になるために起きているものです。
体には生存本能があり、風邪などの病原菌が来れば熱を発して倒そうとします。しかし、体が弱っていたりすれば、増え過ぎた風邪の菌を倒すために体温も異常に上がってしまい、結果的には熱で倒れてしまうこともありますよね。
そうならないためには、風邪の引き始めでしっかり栄養を摂って休んで治してしまったり、風邪の菌が取り付くこともできないように日頃からコンディションを整えておくこと、さらに手洗いうがいなどで風邪の菌自体の侵入を防ぐことが重要ですね。
肌の場合にも考え方は同じです。
1.油分が多いのは乾燥肌が原因ではないか確かめる
2.乾燥肌のならばケアに問題がないか考える
3.ストレスや生活習慣に問題がないか考える
4.食事に問題がないか考える
上から順番に考えていきましょう。複数問題がある場合には、下に行くほど根本的な問題となります。下の問題を放置していると、たとえ上の問題を解決しても根本的に解決されてはいないため、症状が良くならなかったり再発することがあります。
簡単にケアの内容を説明していくと、、、
給食などの献立を参考にしてお菓子などのジャンクフードを止めるだけでも4番はほぼ改善します。
3番は、過度なストレスや生活習慣の乱れはホルモンも分泌に影響するため、適度にリラックスできる時間はあるか?夜更かしし過ぎていないか?といった生活の崩れがないか確かめて、それが習慣化しているようなら正していくようにしましょう。
1番と2番ですが、乾燥肌のケアについては本来は体が勝手に治してくれます。ただし、前の章で説明した肌細胞の入れ替わりのように、最低でも28日間かかるため、良い肌になるまでは1ヶ月以上かかります。焦って途中で誤ったケアをしないように気をつけることが大切だったりします。
乾燥が酷くて痛みを伴うほど症状が進行していたりする場合には、保湿クリームなどで荒れた皮膚を保護しながら、食事や生活習慣を直した方が良い場合もあります。
こういった方は、上記に挙げたような基本的な改善ポイント以外にも問題があったりもするため、自己判断で治療するより皮膚科に行き詳しく診断してもらった方が良いでしょう。
まとめ
乾燥肌とは肌の水分が少なく乾燥している状態。
脂性肌とは皮膚の皮脂が多い状態。
乾燥しているために脂性肌になることもあります。
1.油分が多いのは乾燥肌が原因ではないか確かめる
2.乾燥肌のならばケアに問題がないか考える
3.ストレスや生活習慣に問題がないか考える
4.食事に問題がないか考える