寒くなってきてからの悩みで特に辛いものは、手指のあかぎれやゴツゴツした乾燥肌による、かゆみや痛みですね。
特に、食器の洗い物や洗濯物などの水仕事をして、手が乾く度に悪化してしまうため、毎日の家事が忙しいとなかなか治りません。
季節が変わって空気の湿度が上がってくると、自然と治ってしまうのですが、冬の1シーズンずっと痛いと思うと気が滅入ってしまいますよね。
私は元々肌が弱くて皮膚科によく通っていて、手荒れも酷くてとても辛かったため、色々と調べました。
この記事では、その調べた中で個人的にも周りの人からも、特に効果的だったりお勧めしたいものを紹介していきます。
1章:指の乾燥で起こる様々な悩みの原因について
2章:乾燥した手はクリームと手袋ですぐに治る
3章:安い衣類に注意!静電気と乾燥の関係について
指の乾燥で起こる様々な悩みの原因について
寒い時期になり空気が乾燥してくると、
・指先が衣類に引っかかってしまう
・あかぎれで水仕事が痛くて辛い
・本や新聞がめくれない
・タッチパネルや指紋認証が反応してくれない
といったことに悩まされることがあります。
どれも手や指の乾燥が原因で起こるものです。
乾燥によって皮膚が荒れてしまうと、指紋が読み取れなくなってしまったり、皮脂がなくてパサパサなため紙をめくったりタッチパネルを反応させるのが難しくなります。
さらに、荒れた皮膚が衣類の繊維に引っかかってしまったり、皮膚が固くなって弾力を失っていると割れたり切れたりします。皮膚が裂けてしまうと、水などの刺激や温度変化を受けやすく痛くて辛いです。
皮膚が悪化していく順番は、まず手の皮膚から皮脂のバリアが失われる。そして、乾燥した空気に皮膚の水分が奪われる。それから、水分が失われて固く弾力のなくなった皮膚がひび割れたり荒れたりするのです。
というわけで、肌の再生に重要なものはこの3種類です。
・皮膚の水分補給
・肌荒れのケア
どれか一つが欠けても肌は荒れてしまいます。治療の際にも、この3つを同時に改善していくことが大切です。
肌の改善について
特に大切なものは、食事による栄養補給です。詳しくはこちらの記事を参考にして下さいませ。
『過去記事』肉を食べないのは乾燥肌の原因だった!?おすすめの食材は?
食事を改善しても肌は一瞬では治りません。しかしながら、肌が治るまでは水分や油分を上手く補うことで、早く回復できたり痛みを和らげたりすることはできます。
保湿剤についてはこちらの記事を参考にして下さいませ。
『過去記事』乾燥肌の保湿の方法、化粧水とクリームの選び方とは?
オイルの保湿はこちらの記事を参考にして下さいませ。オイルの場合には荒れて炎症した肌との相性が良くないため、酷い肌荒れの場合には気をつけましょう。
『過去記事』乾燥肌の保湿にはオイル!オリーブオイルお風呂の効果とは?!
肌荒れに悩んでいる方で「油っぽい肌だから、肌荒れの原因は乾燥肌ではない」と思っている人は、こちらの記事を一度読んで見て下さいませ。
『過去記事』乾燥肌なのに油っぽい脂性肌との混合肌とは!?ケア方法は?
乾燥した手はクリームと手袋ですぐに治る
先の章では基本的な治療について紹介しました。
しかしながら、日々の洗い物や洗濯物といった水仕事は、肌への大きな負担になります。
泡で綺麗に手や体を洗うCMの印象で、洗い物には良いイメージがありますが、実は洗い物は肌荒れの原因になってしまうこともあるのです。水洗いで肌が荒れることについては、こちらの記事を参考にして下さいませ。
『過去記事』体のゴシゴシ洗いは肌荒れの元!手洗いにお湯も手荒れの元!
これら水洗いや水仕事で特に荒れやすいものは「手」です。
手はスポンジやタワシを握ったり、手で体や食器などを洗ったり、水を受ける機会が特に多い部位です。このため、食事や保湿を意識していても、回復がダメージに追いつかなかったり、手だけ治りが遅くなったりしやすいのです。
効果的に手を治すには?
ハンドクリームを塗っるだけでも保湿効果はありますが、この効果を高めるには手袋をすると良いです。
私が行ったのはニベアのハンドクリームを塗って、綿の手袋をしていました。家にいる時や寝る時にこれをすると、次の日には見違えるように回復しています。
注意点は2つあって、
・手袋は絹や綿にすること
一つは、皮膚の状態によっては痒くなることがあるというものです。
炎症が酷い場合には手が痒くなるため我慢できず掻きむしってしまうようなら中止しましょう。
もう一つは、手袋の素材についてです。
ビニールなどの素材の方が一見水分を逃がさないため保湿できそうですよね。しかしながら、水分が逃げられなくなると今度は手が蒸れてしまい汗疹になってしまいます。
これによって痒くなってしまったり、手が荒れてしまうこともあるので、気をつけましょう。
似たようなものに、ポリエステルなどの化学繊維があります。
木綿や絹といった植物繊維を顕微鏡で見るとスカスカしていているのに対して、ポリエステルは繊維が密集していたりします。
この隙間をザラザラやゴワゴワに感じてしまうため、同じ安価な繊維を比較するとポリエステルなどの化学繊維の方が肌触りが良いです。
植物繊維のスカスカの空間には水分を吸収して、繊維全体に行き渡らせて水分を蒸発させる働きがあります。
この働きのおかげで植物繊維の方が、体温を下げるために汗をかいた時には効率的に体温を下げられるし、繊維の隙間に水分を含んだ空気を蓄えて肌を乾燥から守ってくれます。
反対に化学繊維の場合には、余分な水分を吸収して、汗による体温調節を助ける働きが少ないため、ビニールのように汗疹になりやすいです。
安い衣類に注意!静電気と乾燥の関係について
化学繊維に関する注意点はもう一つあります。
子供の頃に、下敷きで髪の毛を擦って静電気で遊んだことはありませんか?
これは、化学繊維と体毛の性質が違うために引き起こるのですが、同じようなことがポリエステルのような化学繊維と体毛でも起こるのです。
ちなみに、安いダウンジャケットなどを着ると静電気が発生しやすいのは、ポリエステルの生地と、中に入っている羊毛や羽毛との性質の違いのためです。
ドアノブを触るときなど、静電気がバチッとなると痛いですよね。このように一度に多くの電荷が移動すると大きな刺激になります。しかし、大きな刺激は受けなくても、肌のあちこちで少しずつ刺激を受けている場合もあります。
化学繊維の服はこの刺激のために、植物繊維の服よりも着ていて暖かく感じることもあります。
人によっては、この暖かさや静電気の刺激によって、知らず知らずのうちに肌が炎症を引き起こしてしまうので気をつけましょう。
健康な肌ならば問題ありませんが、生活習慣の崩れやストレスが重なり弱っていると、この刺激が乾燥肌を助長してしまうこともあるので、治療の際は化学繊維の服を控えた方が良いでしょう。
まとめ
手は水仕事や体を洗う時に、水を受ける機会が特に多い部位です。
手を効果的に保湿治療する時は、手にハンドクリームを塗り、木綿や絹の手袋で覆うと、油脂を留めつつ水分や温度調節ができるためおすすめです。
化学繊維の衣類は静電気を引き起こしやすいため、肌が弱っている時には、できれば控えるようにしましょう。