花粉症って春に多いイメージですが、実は花粉の種類によっては年中悩まされてしまうアレルギーでもあります。
ヨーグルトなどの乳酸菌が花粉症に良いと言われていますが「ちっとも良くならない」という人も周りにいたりしませんか?
これは乳酸菌の効果と、その人の生活習慣がうまく合っていないことが原因です。
この記事では、乳酸菌には花粉症にどういう効果があるのか、そして花粉症を治すために気をつけたいことについて紹介していきます。
1章:花粉症にも効く乳酸菌の効果
2章:花粉症のアレルギー原因はたんぱく質なのか?!
3章:花粉症を治す乳酸菌の取り方
花粉症にも効く乳酸菌の効果
乳酸菌の基本的な効果は、腸内環境の改善です。
乳酸菌やビフィズス菌など様々な菌がありますが、これらの有用菌についてわかりやすく紹介されているサイトがあったので、リンクを載せておきますね。
『参考リンク』善玉菌、ビフィズス菌、乳酸菌、有用菌の違いって何?体に良いの?
提供:腸内環境の改善で便秘解消、健康生活!乳酸菌の活躍で腸キレイになれる 様より
乳酸菌は糖を分解して乳酸を、ビフィズス菌は乳酸や酢酸を作り出します。簡単にいうと、食べ物の消化を助けてくれるものです。
このことから、乳酸菌のエサは糖(オリゴ糖など)であるとも言われています。その他、水溶性の食物繊維なども善玉菌を増やしてくれます。
乳酸菌やビフィズス菌のような菌で、もともと体内にあるものが「善玉菌」です。この善玉菌が多いと良いとされていて、悪玉菌が多くなると腸内環境が悪くなったり、便やオナラなどの排泄物が臭くなると言われています。
悪玉菌のエサとなるものは主に、たんぱく質、酸化した油、そして砂糖などです。砂糖は糖なのに悪玉菌を増やしてしまうことは驚きですね。
名前的にも善玉菌がよくて悪玉菌はわるそうですが、実際にはどちらも大切な菌で、良好なバランスを保つことが重要です。
しかしながら、現代人の食事では砂糖や油がたくさん使われている物が多いです。野菜嫌いで肉やお菓子ばかり食べている人は要注意ですね。
こういった食事をしていると、悪玉菌ばかりが増えてしまうため、腸内の状態が悪くなってしまうのです。
腸内環境が悪いと栄養がうまく吸収できなくなってしまいます。すると、体は病気にかかりやすくなってしまいますよね。
そこで、体は病原菌から身を守るために、免疫反応や防衛反応を過剰にするようになるのですが、そのせいで咳や鼻水などが出過ぎてしまうのです。「これは危ない!」と体が判断してものが花粉ならば「花粉症」、埃などであれば「喘息」といった感じですね。
そのため、乳酸菌やビフィズス菌をとって、腸内の菌のバランスや腸内環境が改善されてくると、花粉症などのアレルギー症状が落ち着くのです。
花粉症のアレルギー原因はたんぱく質なのか?!
悪玉菌の増える原因は、たんぱく質であると言われてきました。
これは肉ばかり食べていると、便の状態がわるくなったり、オナラが臭くなったりするのと関わりがありそうです。
しかしながら、最近では研究が進んで酸化した油や砂糖、他にも小麦グルテンといった糖質も悪玉菌を増やしてしまうと言われるようになってきました。
酸化した油も、砂糖などの糖質を水分に溶かした場合にも、ドロドロとした液体になります。
私はこれが良くないのではと考えています。
砂糖をとりすぎると血液もドロドロになってしまうため、体は水分をため込みやすくなるので浮腫んでしまいます。このように、水分がドロドロになってしまうと体に良くない症状が現れてきます。
腸内でもドロドロになった水分や油は良くないです。
人間は腸内で食べ物をゆっくりと吸収するのですが、流れがわるく進みがよくないために、詰まりやすく便秘になってしまいます。
ものを溶かすときには、かき混ぜた方が混ざりが良いですよね。消化も同じで、腸内でよく動かした方が効果的です。
このため、血液や体液がドロドロし過ぎてしまうと、消化吸収の効率も悪くなってしまうのです。
ドロドロでどうしようもなくなった腸内フローラを入れ替えるために、体は下痢をしやすくなります。お腹を冷やしていないのに下痢になる方は、腸内環境が崩れていることが多いため、食べ物に気をつけましょう。
そして、腸内壁や腸内フローラなどを作ったり、血管や細胞のために重要な栄養素はタンパク質です。
タンパク質のとり過ぎは同時に油をとり過ぎてしまうことが多く、悪玉菌が増えてしまう原因になりやすいのですが、タンパク質を全くとらないと腸内環境の再生は不可能です。
大切なことは、便やオナラが臭くならない程度にタンパク質をとることです。
花粉症を治す乳酸菌の取り方
腸内環境が悪化しやすい人にダイエットをしている人がいます。
この原因で多いのは「〜〜だけダイエット」や「肉は太る」という考え方によって、タンパク質が足りなくなってしまうためです。
そこで、タンパク質とともに腸に有益な乳酸菌もとることができるヨーグルトがおすすめなのですが、こちらの記事でも紹介したように、ヨーグルトは基本的に太りやすい食材です。
『過去記事』乳酸菌のダイエット効果は便秘解消だけだった!?
ただし、太りにくい食べ方もあります。ここでは、花粉症に効果的なヨーグルトの、ダイエッターのための取り方を紹介します。
ヨーグルトには糖質、脂質、タンパク質、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に入っています。
そして、脂肪がついて太る理由は、糖質と脂質を同時にとってしまうためです。大切なのは脂質か糖質のどちらかを制限することです。
脂質は体の組織や肌のバリアを作るためにも大切な栄養素です。糖質はケトン体が脂肪を分解することで補えるため、個人的に制限するなら糖質がおすすめです。
・無糖タイプのヨーグルトを食べる
・果物やコーンフレークは糖質なので入れない
・ヨーグルトを食べる前後2時間は糖質をとらない
これだけです(笑)
糖質の代謝ばかりでケトン体の代謝がうまくできないうちは、エネルギー不足による眠気などに襲われやすいため、無理せず行いましょう。
ヨーグルトを体温と同じくらいの温度にすると、体温の低下をふせぐことができて乳酸菌の効果が高くなります。
これらは善玉菌の補助なので、そもそも悪玉菌が増える原因の解決にはなっていません。
もう一つ大切なことは「悪い油をとらないこと」です。
人工的に作られたショートニングやマーガリンといった油は消化しにくい油です。その他、牛などの体温の高い動物の油も人間の体温で溶けにくい油です。
アレルギーを治したい時や、アレルギーになりそうと感じた時は、これらの油を3ヶ月ほど控えるようにすると良いでしょう。
まとめ
乳酸菌は腸内の善玉菌の働きを助けてくれます。
そのため、乳酸菌やビフィズス菌をとって、腸内の菌のバランスや腸内環境が改善されてくると、花粉症などのアレルギー症状が落ち着きます。
悪者にされがちな悪玉菌は、タンパク質を分解して体を再生してくれる一面もあります。腸内の壁などを再生するためにもタンパク質は重要です。大切なことは、便やオナラが臭くならない程度にタンパク質をとることです。
乳酸菌は腸内環境改善のお助け役。腸内環境が悪くなる原因は、タンパク質、酸化した油、砂糖や小麦などの摂り過ぎです。
悪玉菌が増えすぎてしまう原因である、これらの摂り過ぎには特に注意しましょう。