空気が乾燥してくると唇の荒れが気になることはありませんか?
ガサガサの唇になったり、唇が裂けてしまって痛かったりすると、つらいですよね。
空気の乾燥に比例して、プルプルの健康的な唇の宣伝がふえてきます。
肌荒れには保湿が効果的といわれているため、これらのリップクリームや化粧品を使って、唇をプルプルにすると肌に良さそうですよね。
ただし、こういったものが肌のバリアを弱めているとしたら、乾燥した唇の原因の一つだとしたらどうでしょうか?
この記事では、本来は肌に良いものなのにちょっとしたことで肌の負担になっていることや、良いイメージだけど肌にのダメージとなるものについて紹介していきます。
1章:実はプルプルの唇は保湿しすぎ
2章:唇の乾燥や肌荒れには軽い保湿だけの方がいい
3章:唇の乾燥のケアにおすすめなこと
実はプルプルの唇は保湿しすぎ
プルプルリップにするための主な手順は以下の通りです。
【プルプルリップの作成手順】
1.リップクリーム保湿
2.化粧のりのために拭き取り
3.リップライナー(書き込み)
4.口紅
5.グロス
6.ポワイトパールなど光入れ
ざっと分けると1が保湿、2〜6が肌の負担になります。
ただし、プルプルリップを作るときの保湿は、保湿効果の高いものを厚めに塗っていて、5分ほど経過してから拭き取っているので、保湿のほうも過剰な保湿です。
保湿液を思いっきり染み込ませて、それを口紅などの油脂で覆うことで、プルプルの保湿液を保持しながら、形や色味を整えています。
基本的には、保湿液と保湿クリームでの保湿と同じ原理です。普通の乾燥ならば改善するような保湿方法と同じなのです。
ただし、色味を出すための着色料や光沢を出すための原料が追加されているため、保湿クリームと違って肌への負担が大きいです。そのため、保湿剤のようにつけっぱなしにはせず、化粧落としをしなければなりません。
そして、この化粧落としが厄介で、化粧の油分とともに肌の油分まで落としてしまう、肌荒れの一番の原因なのです。
唇の乾燥や肌荒れには軽い保湿だけの方がいい
唇が乾燥しやすい人、肌荒れになりやすい人、さらにアトピー性皮膚炎などの肌の弱い人は、基本的に化粧はせずに保湿だけにとどめておいた方が良いです。
薬用のリップクリームには、荒れた唇の炎症をおさえてくれたりする効果もあります。こういったクリーム薄めに塗って、肌のバリアの補助をするのがおすすめです。
ただし塗りすぎてしまうと、かえって肌本来の保湿能力を低下させてしまうこともあるので注意しましょう。
保湿剤を塗りすぎてしまう主な理由は、乾燥の原因が保湿ではない場合がほとんどです。特に多いものはこの2つです。
・食事での栄養の不足や偏り
・洗いすぎや拭きすぎといった肌ダメージ
食事での栄養の不足や偏り
肌の再生に必要な栄養素は、細胞の材料となるたんぱく質、肌のバリアとなる脂質、分解や代謝などをたすけるビタミンやミネラルです。
これらが少なすぎれば肌がなかなか治らないし、栄養に偏りがあり一部だけが多すぎればニキビなどの原因となります。
そのため肉や野菜をバランスよく食べることが重要です。
それと、意外と重要なものは、糖質のとりすぎによるビタミンB1やカルシウムの不足です。
こちらの記事は肌の再生に重要な栄養素について詳しく紹介している記事です。たんぱく質の重要性について書いてあるので、よければご覧下さいませ。
『過去記事1』肉を食べないのは乾燥肌の原因だった!?おすすめの食材は?
『過去記事2』ダイエット中の肌にはプロテイン!体に良いアミノ酸って何?!
洗いすぎや拭きすぎといった肌ダメージ
体を洗うことは肌を綺麗にしてくれそうですが、汚れを落として綺麗にする反面、肌の負担となる原因でもあります。
洗い方や洗剤によって、肌への負担が大きくかわるため、肌が弱っているときには優しい洗い方にしたほうが良いでしょう。
体の洗い方についてはこちらの記事にて詳しく紹介しています。よければご覧くださいませ。
『過去記事』体のゴシゴシ洗いは肌荒れの元!手洗いにお湯も手荒れの元!
よくあるケアの間違い
もう一つ、良かれと思っていることが肌の負担になっていることがあります。
例えば、保湿したほうが肌に良いということで、唇を舐めてしまったり、肌を濡らしてしまう人がいます。
実はこれが乾燥の原因です。汗などの水分は蒸発する際に、皮膚細胞の水分まで一緒に失ってしまうのです。
「んー、っぱ」と唇を舐めてしまう癖がある人は要注意です。
唇の乾燥のケアにおすすめなこと
プルプルリップまではいかなくとも、血色や肌ツヤの良い唇は、多くの人の憧れです。
そもそも口紅や光沢は、良好な「血色」や「肌バリア」に見せるためのものです。
血色の方は、運動や食事によって、血液の量や血流が改善されることで綺麗になります。
肌バリアについてもバランスのいい食事と適度な肌ケアによって改善されていきます。
これらの改善をしたうえで、毎日ガチガチにメイクをするのではなく、とっておきの日以外は軽いメイクにとどめるようにするのがおすすめです。
まとめ
プルプルリップは唇の肌の過剰な保湿に、化粧落としは肌の油分まで奪ってしまうため、肌への負担となります。
メイクが必要ないときは軽い保湿程度にして、食事を改善したり、洗いすぎなどの肌ダメージを軽減するのがおすすめです。