秋の味覚は美味しいものばかりで、ついいつもより食べ過ぎてしまいますよね。
気がつけば体重が数キロ増えていたりなんて話もよく聞きます。
これら食べ過ぎてしまう反応は、生物としては正しいことなのですが、今の世の中では冬になっても食べ物があふれていて、冬のために溜め込んだ栄養素が消費されなくて太ったままに。なんてこともあります。
この記事では、秋の食事で太ってしまう原因や対策について紹介していきます。
1章:秋の食べものといえば太る!?
2章:秋は食べものに気をつけてダイエットすべし!
3章:秋にもダイエットにおすすめな食材
秋の食べものといえば太る!?
「秋の味覚」「食べものの秋」というくらい、秋の食べものは美味しいものばかりです。
それもそのはず、動物も植物も冬の寒さを乗り越えるために、たっぷりと栄養を蓄えているからです。
脂がのった美味しい食べもののおかげで、ご飯などの主食もより一層美味しく感じられ、ついついお代わりしてしまう人も多いことでしょう。
普段よりも脂ののった食べものと主食の糖質、有名なCMにもありますが「脂肪は糖と油でできています」このため、秋の味覚につられてご飯のお代わりをすれば、どんどん脂肪になって体に蓄積されてしまうのです。
「太りたくはないけれど、旬の美味しいものは食べたい」
私もそうでしたが、皆様同じことを考えているようですね。
ダイエットの指導をしていたときには、何人もの方から「秋になるとどうしても食べ過ぎてしまう」というダイエットの悩みを聞いてきました。
私の周りの指導者は、根性論を推す人ばかりで「食べ過ぎると太るから、痩せたいなら減量メニューにしましょう」と教えていたのですが、それで我慢できたらみんな痩せられますよね(笑)
冬の寒さにそなえて動物や作物は栄養を蓄え、脂がのって美味しくなるように、人間も栄養を蓄えようとしています。これは人類の祖先の頃から受け継がれてきた「本能」でもあります。
つまり、秋の味覚を我慢することは体にとって不自然なことなのです。
普段と同じものや旬のものを食べていれば、秋には食べものが美味しく感じて、ついつい食べ過ぎて太ってしまうのが「正常な体」なのです。
秋は食べものに気をつけてダイエットすべし!
秋に太ることは体が正常な証しです。
しかしながら、現代では真冬にも食べものに困ることはなく、冬のために蓄えた栄養を消費しきることができません。こんなことを繰り返していれば、年々太ってしまうことでしょう。
このことに危機感を感じてダイエットを教えてもらうために指導を受けているのに「食べるのを我慢しなさい」という内容では、何年も続けることは大変ですよね。
食べた分を運動で消費するというのは、一見体に良さそうですが、痩せるのには不向きです。
運動が好きで何時間も動き回るような人ならいいのですが、太ってしまうことが悩みの場合には、食べるのも忘れるくらい運動が好きな人は珍しいです。
それに有酸素運動をやり過ぎてしまえば、筋肉まで分解されてしまい、上半身の筋肉が小さくなることでウエストのくびれが無くなってしまいます。これでは、せっかく痩せることができても格好良くはなりません。
と、「食事の我慢」も「頑張って運動」することも正解とは言い難いものです。
ではダイエットをするためにはどうすれば良いのか?
答えは脂肪になるためには糖と脂質の両方が必要になるところにあります。
太りにくい食べ方
秋の味覚は、脂ののった食べものが多いです。
主食や甘いものには糖質が豊富です。
そして、脂質と糖質の両方が揃うことで、脂肪として体に蓄えられます。
ということはこの2つの食べものうち、どちらか片方を適量にすれば、太り過ぎてしまうことはありません。
昨今のダイエットで話題になったものといえば「糖質制限」が有名です。ライザップでもとり入れられているもので、真似したことのある人も多いものです。
糖質の摂取量によっていくつかパターンがありますが、糖質を大幅に制限するものは、脂質やいろいろな栄養の管理が大変なので、私はおすすめしていません。栄養が足りなくなれば様々な不調が出てくるし、糖質が少なすぎてパワーが出ず活力を失います。
そこで個人的におすすめな糖質制限は、ご飯などの主食を1人前の3分の2くらいにすることです。根菜類など糖質の多いものを食べるときには、主食を半分くらいにすることもあります。
主食を減らすだけではお腹が空いてしまうため、おかずはしっかりと食べます。旬のものには脂がのっているので、脂のカロリーが糖質の少なさを補ってくれます。
もう一つおすすめしたいものは、余分な油を減らすように意識する方法です。
秋の時期などはご飯などの主食も旬だったりしますよね。そのため、ご飯が大好きな人は糖質制限なんてしたくない、という場合もあります。
そういうときには特に意識してほしいのが、旬の食材の脂以外の「余分な油」をとらないことです。
例えば、天ぷらや揚げ物といった油料理は、しばらく控えておいたほうが良いでしょう。他にも、炒めものや焼き料理よりも、鍋や蒸し料理などを中心に献立を作ると良いです。
さらに、糖質の代謝にはカルシウムとビタミンB1が必要となるため、赤身肉や魚肉などの脂肪の少ない肉類、玄米、納豆、しじみなどのビタミンB1の多いものを食べるようにも意識しましょう。
繰り返しになりますが、糖質と脂質のどちらかを標準的な量にとどめておくことがコツです。
どちらも大量に含まれているケーキなどはダイエットの大敵です。どうしても食べたいというときには、食事との時間を2時間以上空けておいたほうが良いです。
できれば筋トレや運動のすぐ後に食べることで、消費したエネルギーの補給になるため、太りにくくなります。
秋にもダイエットにおすすめな食材
最後に栄養豊富でダイエットの助けになる食材「マゴワヤサシイ」を紹介しておきます。
ま 豆 (豆類 :味噌、納豆、豆腐、大豆、小豆)
ご ごま (種子類:ごま、ナッツ、くるみ、アーモンド)
わ わかめ (海藻類:わかめ、ひじき、昆布、のり)
や 野菜 (野菜 :緑黄色野菜や葉物野菜)
さ 魚 (魚類 :青魚、小魚)
し しいたけ(茸類 :しいたけ、エリンギ、えのき、しめじ)
い いも (芋類 :里芋、サツマイモ、山芋)
これらの食べものは糖質制限中にも食べられるもので、食物繊維やたんぱく質、さらにビタミンやミネラルなどが豊富な食べものたちです。
これらのおかずを中心にして、「食べたいな」と思った秋の味覚をプラスすると、満足できる量だけど太りにくい食事を作りやすいですよ。
まとめ
秋の食べものは脂がのっているため、太りやすいです。
糖質と脂質が揃えば脂肪になるので、どちらか片方をとり過ぎないようにしましょう。
糖質の少ない食べものはこんな感じです。
ま 豆 (豆類 :味噌、納豆、豆腐、大豆、小豆)
ご ごま (種子類:ごま、ナッツ、くるみ、アーモンド)
わ わかめ (海藻類:わかめ、ひじき、昆布、のり)
や 野菜 (野菜 :緑黄色野菜や葉物野菜)
さ 魚 (魚類 :青魚、小魚)
し しいたけ(茸類 :しいたけ、エリンギ、えのき、しめじ)
い いも (芋類 :里芋、サツマイモ、山芋)
脂質を抑えるときには、天ぷらや揚げ物、焼きや炒め料理を避けて、蒸し料理や鍋物にすると良いでしょう。
糖質と脂質の、どちらも多いケーキやラーメンなどを食べたいときの注意点
・食事との時間を2時間以上あけること
・筋トレや運動のあとに食べること