ダイエットや筋トレについての広告などを見ていると、画面の端に小さく「効果には個人差があります」なんて書いてあったりするのを見つけたことはありますか?
万人に効きそうなものでも、ごく一部の人には効かないことがあります。あくまで「効かない」といのは特殊な状況なのですが、「効きにくい」という人は割と多かったりします。
そして、ダイエットや筋トレが上手くいかない人ほど、効きにくい人でもあります。
世間一般では、こういったダイエットや筋トレの効果がでにくいことを「体質」なんて呼びますが、これらを改善できるかもしれないと言われたらどうでしょうか?
この記事では、ダイエットや筋トレの効果がでにくい理由や対処法について紹介していきます。
1章:ダイエットや筋トレの効果がでない原因は肝臓かも!?
2章:肝臓に良い食べ物について
3章:肝臓の機能を回復させる方法
ダイエットや筋トレの効果がでない原因は肝臓かも!?
ダイエットで思うように脂肪が減っていかないのも、筋トレで全然筋肉が成長しないのも、原因は「肝臓」かもしれません。
肝臓は食べものや体脂肪を分解して、エネルギーや体の材料として使える状態にしたりする働きがあります。
主に肝臓には3つの役割があります。
【肝臓の役割】
・解毒(アルコールなどの分解)
・食べものの分解
・体脂肪の分解
肝臓の分解能力が低下していると、食べものを分解して筋肉を再生するための栄養を作ることも、体脂肪を分解してエネルギーに変えることもできなくなります。
すると、筋トレもダイエットも効果が少なくなってしまうのです。
筋トレやダイエット以外にも、綺麗な肌を作るためにも、脳にきちんと栄養を送るためにも、肝臓の分解能力は重要です。
肝臓の能力が低下しているのを見分ける方法などは、こちらの記事に詳しく紹介しているので、よければご覧くださいませ。
『過去記事』ダイエットしても体質で痩せない?!その原因は肝臓や腎臓かも!?
肝臓の機能が低下していると、解毒能力の低下から、汗や尿といった老廃物や体臭が臭くなります。そのほか、無理に排出するための症状がいくつかあり、まとめると以下のようになります。
・尿や汗、息などからアンモニア臭
・尿道の痛みや血尿
・吐き気
・下痢
これらの症状を多く感じているほど、肝臓が弱っているというワケです。
このように肝臓の機能が低下した状態では、いくら良い器具を使って筋トレをしても、プロテインなどの栄養をとっても、栄養をきちんと吸収できないので、筋肉を上手く再生させて成長させることができません。
ダイエットにおいても、筋肉を増やして基礎代謝を上げることはおろか、運動時に体脂肪を分解してエネルギーを作り出すのができなければ、体についた脂肪も減らすことはできません。
どんなに運動を頑張っても脂肪が減っていかないだけではなく、足りない栄養は、筋肉を分解したりして補うことになるため、ますます痩せにくくなっていく原因にもなってしまいます。
肝臓に良い食べ物について
肝臓に良い食べものといえばレバーが有名ですが、それだけではいけません。
・肝臓の臓器自体を修復するための「たんぱく質」
・肝臓の分解機能を高めるための「ビタミンやミネラル」
・余分なものの排出を助けたり、腸などの消化環境を整える「食物繊維」
こういった栄養素が大切なのです。
たんぱく質は分解されにくい物質で、さらに分解後のアミノ酸の代謝にはアンモニアが発生するため、肝臓への負担が大きく、多ければ良いというものではありません。
必要なアミノ酸になるたんぱく質を、必要な量を目安にとることが大切です。
肝臓に利用されやすいたんぱく質を含んでいる食材はこんな感じです。
・レバー
・しじみ
・豆類(納豆、味噌、小豆など)
ビタミンやミネラルは肝臓の分解にとても重要です。
例えば、糖質を分解してエネルギーとして代謝するためには、ビタミンB1とカルシウムが必要となります。
そのため、ビタミンやミネラルは満遍なくとるようにすると良いでしょう。
特に肝臓が弱っている場合には、分解代謝時に発生する活性酸素によって、肝臓が老化していることもあるため、抗酸化作用のあるビタミンA、C、Eを多めにとると効果的です。
ビタミンやミネラルが豊富な食べものはこんな感じです。
・ブロッコリー
・キウイフルーツ
食物繊維には腸内の善玉菌を増やす働きや、余分なものを絡めとって排出を手助けする効果があります。
こちらは乳酸菌の記事ですが、体内の善玉菌と悪玉菌の関係について紹介しているので、よければご覧下さいませ。
『過去記事』花粉症に効く乳酸菌の効果って?原因は悪玉菌との関係性に!?
食物繊維は野菜や果物を食べることで多く摂取できます。そのため、先ほどのブロッコリーやキウイフルーツを摂ると効果的です。そのほかにも、キャベツなどのビタミンの多めな葉物野菜を摂るのも効果的です。
肝臓の機能を回復させる方法
肝臓を機能を回復させるためには、食事によるきちんとした栄養摂取も大切ですが、もう一つ覚えておいたほうが良いものがあります。
肝臓の機能が低下する主な原因はこんな感じです。
・アルコールのとり過ぎ
・たんぱく質のとり過ぎ
・糖質のとり過ぎ
・食べ過ぎ
これらをとり過ぎないように気をつけることが重要です。
そして、食べ過ぎてしまったりとり過ぎてしまったときには、肝臓を休ませて上げることも大切です。
唾液で例えるとわかりやすいのですが、パサパサで食べにくいパンを、唾液が分泌が追いつく前にどんどん口に運ばれたら、誰でも飲み込めませんよね。
肝臓も同じで、消化液が分泌される前に食べものが送り込まれれば、分解しきれず苦しいのです。
そこで、分解が大変な食べものや、多くの食べものを食べてしまったときには、断食をすることで肝臓の機能が回復します。
ほかにも、食事の回数を増やす代わりに、一度の食事量を少なくしてバランスをとる方法もあります。
どちらも、パサパサのパンや固い肉を食べるときに、食べやすい方法を真似するような感じですね。
まとめ
どんなに良いダイエットも筋トレも、肝臓の栄養吸収が正常にできなければ宝の持ち腐れとなります。
・アルコールのとり過ぎ
・たんぱく質のとり過ぎ
・糖質のとり過ぎ
・食べ過ぎ
肝臓の機能を回復させるには、
・食べもの
・食べ方
・レバー
・しじみ
・豆類(納豆、味噌、小豆など)
・ブロッコリー
・キウイフルーツ
【肝臓に良い食べ方】
・一度に食べ過ぎない
・食べ過ぎた後は、プチ断食で肝臓を休ませる