寒くなってくると、冷え性の人にとっては辛い季節になってきますね。
運動をしても温まりにくかったり、厚着をしても手足が冷気を帯びているように冷たかったりすると、どうしたら良いのかわからなくなりますよね。
こういった冷え性は女性に多いです。
理由はダイエットや筋肉量と関係しているのですが、何気無い生活の一部になっているものが多く、気がついていない人も大勢います。
この記事では、冷え性の原因や対策について、栄養や肉体の面から紹介していきます。
1章:冷え性の原因は筋肉にある
2章:冷え性になるダイエットの食べ物
3章:糖質をエネルギーに変換するには?
冷え性の原因は筋肉にある
「太っている人は脂肪を着ている」
私が小学校の頃に体育教師がクラスの太っている生徒に言っていた言葉で、今でもよく覚えている言葉でもあります。
痩せて腹筋の割れていた人よりも、太っているその生徒のほうが、どう見ても寒そうに震えていたので、その発言が間違っているだろうと思ったわけです。
しかしながら、太っている人のほうが汗っかきだったり、暑がりな人が多いのも事実です。
この理由は「筋肉」にあります。
例えば、こたつやストーブにも熱を生み出すための装置と、装置を動かすための燃料ってありますよね。人間の体に置き換えると、筋肉が装置、栄養素が燃料です。
人間はエネルギーを使って熱を生み出して筋肉を動かします。
このため、筋肉があるほど身体が温まりやすいのですが、太っている人は脂肪という重量が多い分、それらを動すためにも筋肉がしっかりとついている場合が多いのです。
そして筋肉が多いほど、エネルギーをどんどん熱量に変えることができるため、寒さに対応しやすいのです。
冷え性になるダイエットの食べ物
筋肉は熱を生み出してくれるものですが、栄養素をいうエネルギー源がなければ、熱を生み出すことができません。
ただし、食料にありつけないこともあるため、人間は空腹時にエネルギーを作り出す能力も備わっています。
その一つが脂肪を分解し代謝することなのですが、これは体温が高くなければほとんどできないものです。
体温が低い場合に、体内からエネルギーを生み出すためには、筋肉が分解されていきます。
筋肉が多いとそれだけで基礎代謝としてエネルギーが必要になります。そのため、食べものが不足している環境で生き延びるためには、筋肉が余計なものとなることがあるのです。
現代でも、きちんと食事を摂らなかったり、過度のダイエットで栄養不足となると筋肉が分解されてしまうことがあります。
筋肉が少なくなってくると、体温も上がりにくくなってしまうので、ますます冷え性が進行してしまうのです。
体温の上がりやすい有酸素運動は、全身運動で大量のエネルギーが必要となるのに筋肉刺激が少なく、やり過ぎれば筋肉が減っていく運動でもあります。
ダイエットで有酸素運動や糖質制限をするときに、運動量が多過ぎたり、栄養が少な過ぎたりすれば、冷え性になるのです。
頑張ってダイエットしている人ほど冷え性が多いのは、このためです。
糖質をエネルギーに変換するには?
熱を生み出す栄養素は主に、糖質、脂質、たんぱく質です。
この中でも特にエネルギーを生み出せるものが糖質です。その次が脂質です。
さらに、使い切れなかった糖質と脂質は、合わさることで脂肪となり体内に溜め込むことができます。そのため、糖質と脂質の両方が合わさると「美味しい」と感じやすいのです。
そんな素晴らしいエネルギー源の糖質ですが、糖質をエネルギーとして代謝するためには、糖質のほかに「ビタミンB1」と「カルシウム」が必要となります。
どんなに糖質を摂ったとしても、これらのビタミンやミネラルが不足していれば、糖質をエネルギーとして利用できません。
すると、食べているのに筋肉を分解してエネルギーを作らなければならない、なんてことにもなりかねません。
そこで、おすすめしたい食べものは、肉と野菜です。
肉にはエネルギーにもなるたんぱく質のほかに、ビタミンB1などの栄養素が含まれているものが多いです。
野菜にはビタミンやミネラルが豊富なだけではなく、食物繊維には肉の食べ過ぎによる腸内環境の悪化を防いでくれる働きもあるため、野菜は肉類との相性がとても良いです。
糖質を適度に摂りつつ、肉や野菜を増やしていくことで、栄養のバランスが良くなりやすいです。
人によっては、お菓子などの食べ過ぎで糖質過多になっていることもあるため、糖質のとり過ぎにも気をつけるようにしましょう。
まとめ
ダイエットは冷え性になりやすいため、よく気をつけましょう。
・有酸素運動のやり過ぎ
・糖質制限のやり過ぎ
・栄養不足
エネルギーの使い過ぎや不足によって、筋肉が分解されてしまったり栄養不足になると、体温を上げにくくなってしまいます。そのため、冷え性対策には筋肉と栄養を整えることが重要です。
・筋肉をつける
・ビタミンB1やカルシウムを摂る
・必要な分の糖質を摂る