冬になってくると、ダイエットを続けるモチベーションがなくなってしまったり、寒さから風邪をひいたりしやすくなります。
ついでに秋から冬にかけて、食べものの栄養も豊富となり美味しいため、ついつい食べ過ぎて太りやすい季節でもあります。
こういった理由から、冬は痩せるのが難しく、太りやすい期間なのです。
それを忘れて無理をすると、ますます体調を崩しやすくなり、危機を感じた体はより栄養を溜め込みやすくなるので、どんどん痩せにくくなっていきます。
この記事では、冬のダイエットで気をつけるべきことについて紹介していきます。
1章:冬に運動すると汗が冷えて風邪をひく?
2章:風邪は筋肉が減ることもある
3章:風邪を治すための栄養
冬に運動すると汗が冷えて風邪をひく?
冬になると運動でかいた汗を拭かずに放っておくとすぐに風邪を引いてしまいます。
運動で発生させ過ぎた熱を冷ますために人間は汗をかきます。汗は蒸発するときに熱を奪ってくれるため体を冷ますことができるのですが、冬は空気の冷たさと乾燥のせいで体を冷まし過ぎてしまうのです。
さらに、吸収と代謝がスムーズにできる糖質にも気をつけなくてはなりません。
吸収が早いものは血糖値が一気に上がる反面、血糖値の下降も一気に起こるため、この血糖値変化から食欲が湧きやすいという話を聞いたことはありませんか?
血糖値が高い状態は血液にエネルギーの源が多い状態なので、運動をするときなどに体温を上げたりしやすく、エネルギッシュに活動できます。
しかしながら、代謝がスムーズに行われるためエネルギーを使い切るのも早いです。
一気に体温が上がって、大量に汗をかいて体を冷まし、その後はエネルギー切れで体温が上がらない。なんてことになりかねません。
汗をかいたまま拭かずにいると、体温の低下に拍車がかかるため、風邪をひきやすいというワケです。
もう一つ、ダイエットで食事を減らしている場合には注意が必要です。
食事が減らし過ぎてカロリーが少なくなれば、体温を上げられず風邪をひいてしまうことでしょう。
ただ風邪をひくだけならばまだ良いほうで、風邪のせいで筋肉が減って痩せにくい体になってしまうこともあります。
風邪は筋肉が減ることもある
風邪をひくことで筋肉が減ってしまうことがあります。
すると基礎代謝が低下するので、痩せにくい体質へとなってしまうのです。
ダイエット中の風邪で痩せにくくなってしまう理由は、こちらの記事でも紹介しているので、よければご覧下さいませ。
『過去記事』ダイエット中に風邪をひいてリバウンド。どうして太るのか?
筋肉が落ちることで一旦は痩せることもありますが、結果的には太りやすい体になります。この痩せにくくなる流れは過去記事にもありますが、以下のようになります。
1.風邪などにかかる
2.筋肉が落ちて痩せる
3.基礎代謝が落ちる
4.痩せにくくなる
こういった栄養不足を見分けるために大切なのは、体の発している信号をを正しく読み取ることです。
例えば、糖質をエネルギーに変えたりするためのビタミンB1が足りないときには「だるい」「疲れやすい」といった信号が出ます。
ということは、だるいときには糖質を熱に変えることが難しいため、寒さの影響を受けて風邪をひきやすいのです。
そのほかにも、体がだるいときの運動は筋肉を分解してしまうこともあります。
体がだるいときの運動による筋肉分解については、こちらの記事で詳しく紹介しているので、よければご覧くださいませ。
『過去記事』身体がだるいときの運動はダイエットに逆効果だった?!
こういった風邪や栄養不足で筋肉が分解されてしまうと、どんどん痩せにくい体質になってしまうので、冬のダイエットで気をつけたいことは
・風邪をひかないこと
・だるさなど風邪をひきそうな信号を見逃さない
前者は必要なカロリーや栄養素をしっかりと摂ること、後者にも必要な栄養摂取は大事ですが、それにプラスして適度な休息も大切です。
風邪を治すための栄養
風邪をひく人の食事は、この2種類のパターンが多いです。
・過度のダイエットでカロリー自体が足りていない
・カロリーは余るほどだが、一部の栄養素が足りない
以下に、それぞれの対処法について簡単に紹介しておきます。
カロリー不足の場合
これは単純に食事をきちんと食べるようにすれば大丈夫です。
基礎代謝量に近いカロリー量で、炭水化物、脂質、たんぱく質をバランスよく摂るようにしましょう。そのうえで、肉と野菜のバランスや、ビタミンやミネラルなどの栄養摂取を意識していくと良いでしょう。
人によっては食べものを分解し代謝する能力が低下していて、食べものを食べてもすぐには体温の上昇に結びつかない人がいます。
そういった場合には、暖かい飲みものや、しょうがやにんにくといった体温が上がるものを意識して摂るようにすると良いでしょう。
栄養が偏っている場合
現代人に特に多いのがこちらです。
お菓子やジャンクフードだけですと、筋肉や細胞の栄養となる「たんぱく質」が圧倒的に少なく、「炭水化物」と「脂質」に偏ってしまいます。
こういうタイプの食事は、主食や甘いものに偏ることで、たんぱく質と同時にビタミンやミネラルの不足に陥りやすいところが問題です。
中でも糖質の代謝に必要になるビタミンB1やカルシウムが不足しやすいため、だるさやイライラしやすいといった実感がある人は要注意です。
糖質のとり過ぎで、これらの栄養素が少なくなっている場合には、だるさやイライラの他にも食欲の異常が現れます。
軽度の場合には、不足しているビタミンやミネラルの補給のために食欲が異常に湧きます。しかしながら、そこでもお菓子や糖質ばかりをとり過ぎていると栄養不足が重症化して、最終的には食欲が湧かなくなります。
軽度の症状では、食べものを食べてから数時間は食欲が落ち着くのですが、これは血糖値が満たされていることによるものです。
そのため消化されにくい食べものや、食物繊維を多くとって消化吸収が緩やかになるようにして血糖値の上昇も緩やかにすることで、血糖値が急激に減少することも防ぐことができるため、ある程度食欲が落ちつきます。
栄養素が足りていれば血糖値をあまり意識しなくても食欲が安定するので、甘いものを摂る量を減らすことと、甘いものを食べるときにはビタミンB1とカルシウムを合わせて摂ることを意識すると良いでしょう。
ビタミンB1は豚肉や納豆、しじみなどに多く含まれています。
カルシウムは乳製品、魚や海藻類、野菜などに含まれています。
まとめ
冬の運動は風邪をひきやすかったり、栄養不足になりやすかったりしやすいです。病気などの影響で筋肉が減ってしまうと、痩せにくい体になってしまうため注意しましょう。
1.風邪などにかかる
2.筋肉が落ちて痩せる
3.基礎代謝が落ちる
4.痩せにくくなる
・過度のダイエットでカロリー自体が足りていない
・カロリーは余るほどだが、一部の栄養素が足りない
カロリーは糖質、脂質、たんぱく質から生まれます。この3つをバランスよく摂りましょう。それぞれ熱に変えるためにはビタミンやミネラルが必要なので、これらが補える肉や野菜は意識して摂るようにしましょう。
エネルギーの中でもとり過ぎやすい糖質を代謝するためには、ビタミンB1とカルシウムが必要です。
ビタミンB1は豚肉や納豆、しじみなどに多く含まれています。カルシウムは乳製品、魚や海藻類、野菜などに含まれています。